血液検査の結果  平成15年通院日記 TOPへ


平成14年通院日記

9月25日(水)


 退院後初めての通院.久しぶり(と言っても2週間ぶり)の病院.外来の予約受付で病棟の看護師さんに出会う.声をかけてもらって嬉しかった!娘の前の人も後の人も喘息らしい.
 名前を呼ばれて診察室に入る.「学校楽しいか?」「疲れへんか?」当たり障りのない会話.「運動会はいつや?」体育の好きな娘にとってはかなり悲しい質問.「あぁ,そうか」軽い返事.私の方から「体育がしたくって,したくってしょうがないんですけど…」すかさず「体育は見学です.まだ脈拍が多いから…」本当なら「入場行進とラジオ体操くらい良いですか?」って聞きたかったけど厳しい口調に聞けなかった.

 1週間ほど前から湿疹が出ているのでそのことを伝えた.「薬が悪さしているのかもしれませんね」副作用のことをこういう表現で伝えるんだ.抗ヒスタミン剤(セルテクトDS)を処方してもらう.先生から「盛り上がった湿疹ですね」と言われた,(わかってるんだ)体重を計った.3sほど増えていた.ブタにならないかとちょっと心配.脈拍を計る.心音を聞いて喉を見て最後に採血の部屋で採血して,終わり.結果は次回の外来で.「2週間後のこれくらいの時間に来てください.薬が効いてもう少し落ち着けば4週間ごとの診察になります.」と言われた.今までの血液検査の数値を聞きたかったが,聞きそびれてしまった.

 診察も薬もお金はいらず.すごくありがたい.この病院は処方箋をもらって,近くの薬局に行くらしい.ファクスで送ってくれた.
 診察が終わって,病棟に行く.仲良くなったお友達としゃべりたいらしい.ちょうど入浴の時間.出てくるのを待って,病室で1時間あまりしゃべっていた.新しい中学生も入院し,子ども部屋が向かいの6人部屋に替わっていた.

9月29日(日)
 
雨で1日延びた「体育大会」.入場行進とラジオ体操は参加した.あとはすべて見学.途中で雨が降ってきたのでテントの中に入れてもらう.できるだけ体力の消耗を少なくしたい,帰ってきた本人曰く「おもしろくなかった…」そうだろうなぁ〜.体育大好きだもんね!走るのも大好きだもんね.見ているお父さんとお母さんも正直,つまらなかった…いつになったら体育ができるんだろう?


10月6日(日)





陸上の小学生大会.お姉ちゃんが100mに出るので,競技場に応援に行く.良い天気で暑かった.レースではトップだったけれど,5年と6年,29人中17位だった.まあ,にわか練習でこの記録じゃ良いんじゃない?「私も5年生になったらでたいなぁ」…親としても出て欲しい,出られるようになって欲しいと思う.


10月9日(水)


 4時前に予約受付に行く.電話でT先生を呼んでくださった.10分くらい待った.看護師さんが外来診察室の電気をつけ,「中で待ってて」と言ったので,診察室で待っていた.マスクをして鼻声のT先生.今日もピンクのカッターだった.「元気にしてるか?」「学校から帰ったら何してんの?」…「友達んとこ遊びに行く」「何して遊ぶの?」…「宿題一緒にする」「遊びに行って,宿題するんか?」こんな出だしだった.前回の血液検査の結果,カルテをめくって探し出していた.TSHは低い.FT4は0,66と低下症になっているが,蓄積されている分があるから,心配ない.次はチウラジールと甲状腺剤を併用する段階に来ている.併用するのは変な話だが,作ることを押さえながら必要な分を与えてやる必要があるらしい.

 先生は娘の顔を見て,「太ったなぁ〜.腕にもお肉がついて,せっかくやせたのに…」私も「そうでしょう,おなかの肉も,元通りですよ.食べて食べて,このままだと肥満で入院しないといけないと思っています」と言ってしまった.何食べてるとか,夕食は何時とか,食事の話で盛り上がって,結論はおやつはがまんして,3食しっかり食べること.隣の部屋で身長と体重を計る.体重は2週間で2kgも増えていた.喉を見て「ちょっと赤いかあ…」


 聴診が終わって脈拍を計る.「体育はもうちょっと辛抱しよな.次,4週後の診察の後からはたぶんしてもいいでしょう.」見通しのある話で良かった.何より心配しているのはこのままじゃ,冬休みスキーにも行けないんじゃないかと思っていたからほっとした.

「湿疹はどうですか?」と聞かれ「薬を飲んでいても出るときは出ますし,飲まなくても出ないときは出ません.」と言うと「薬どうしますか?」と聞かれ「念のため,頂けますか?」と言った.「じゃあ前と同じでセルトクト2週間分出しときます.」と.

 これから風邪がはやる季節.風邪のたびにここの病院に連れて来るのは,受付時間が8時30分から11時までなのでかなり厳しいものがある.そこで「風邪をひいたとき,ここの病院に連れてきた方が良いですか.それともホームドクターでいいですか」と聞いた.「ここじゃなくていいですよ.どこに行っていますか?」と聞かれたので「W医院です.」と言った.「その時に,バセドウ病でチウラジールを服用していることを伝えてくださいね.」と言われた.予想通りの答えで安心した.
 
 もうひとつ「今までの血液検査でホルモン関係の数字をいただけますか?」と言うと,いずれは聞かれると思っていたという感じの反応で,めんどくさそうな顔ひとつせず,机の引き出しから罫紙を出して,丁寧に説明もしながら書いてくださった.こういう先生の姿を見て,この先生で良かったと思う.

 次は4週間後の診察.挨拶をして診察室を出た.カルテが10人分くらい積まれていたのでこれから,まだまだ予約診察があるんだと思いながら処方箋をもらった.カルテの名前を見ていると肥満で子ども部屋に入院していたけど,部屋で勝手におやつを食べて強制退院させられたらしい男の子の名前があった.

 病棟の子ども部屋に行って,友達と1時間くらいしゃべっていた.暇なお母さんは食堂のいすに座って持ち帰った仕事をさばいた.


10月16日(水)

 保健所から「小児慢性特定疾患医療受診券」が送られてきた.申請から約2ヶ月.赤ちゃんの時に医療を無料で受けられる医療券と似ていた.来年の7月31日が有効期限.期限が切れる2ヶ月くらい前からまた申請するらしい.小児慢性特定疾患児手帳「小児療育手帳」なるものも入っていた.薬局にもこれを見せるらしい.中身はほとんどが記録欄.公費で治療を受けられるのは本当にありがたい.「小児慢性特定疾患治療研究事業」に承認したからだけど.研究に使われたって良いと思う.同じ病気の人に参考になるんだから.8月14日付けで申請して公布日は10月15日だった.

10月19日(土)

 風邪気味でホームドクターのW医院に行く.「バセドウ病でチウラジール飲んでます」と言った.「そやなー腫れてるなー.検診でいわれたんかぁ?」「いいえ,体重減少で…」そう言えば,学校って5月から6月にかけていろんな検診があるけど,何も言われなかったなぁ…ちょうどそのころに発病した?と思うけど.やっぱりあの校医,あかんなぁ…そんな思いがした.
 いつもの抗生物質と抗炎症剤,胃薬とシロップをもらう.「バセドウは薬でコントロールできるけど,気長につきあわんとあかんしなあ,ちゃんと薬の飲みやぁ」と.それから,ほっといて亡くなった人がいる話もしてくれた.今は薬を飲んでたら死ぬことないけどって.こんな会話はホームドクターだからできる.残念ながら,主治医のT先生ではそんな雰囲気じゃない.

11月2日(土) 

 午前中は小学生と中学生が出演する合唱祭.学校を代表して3.4年生が舞台に立つ.「大きな古時計」と「おくりもの」を歌った.その後,郡の教育美術展にお姉ちゃんの絵が出ているので見に行く.そして,午後からは少年少女合唱団の演奏.「シング」「星たちに願おう」「ビリーブ」「Let's Search for tommorw」など6曲を披露.元気に歌っている姿はやっぱり良いね.
11月5日(火)


 
 本当は6日の予定だったけど,どうしても休みが取れず,5日に変更してもらった.いつも通り2時間の休みを取って,家に帰る.今日は小学校は代休日.
 4時前に受付に行く.受付の人から「T先生ですね.と言われた」今日はT先生とM先生の予約外来が並行してある.いつもと違う奥の診察室に入ってソファーで待っていた.前にはデジタルの体重兼身長計が置いてあった.初めて見る優れもの.思わず看護師さんに「こんなの初めて見ます」と言ってしまった.「これは肥満の人のためにね…」と教えてくださった.確かに木曜日は肥満外来で,これで計ると手間が省ける.体脂肪率が計れる体重計もあった.看護師さんに「採血あるんやなぁ.容器はどれやろ…」と聞かれたので「いつも大小2本ですけど」と伝えておいた.
 
T先生は初めて見る白衣姿.「元気か?,変わったとこないか?.しんどいとこないか?…」恥ずかしげに黙っている娘.私から「日を替えて頂いてすみません.」と言ったら.「いいですよ〜.火曜日の方が休みやすいんかぁ?」「いや,時によって違いますけど…」次は娘に「風邪ひいてへんか?,薬ちゃんと飲んでるか?生理は順調かぁ」質問攻め.適当に頷く娘.答えられないことは私が説明.でもまぁ社交辞令みたいなもんかな….めがねをはずして「目,気持ち悪ないか?」目を見てリンパ節や首を触って,聴診.「スカートきつくない?」鋭い質問.太い!喉を見てとりあえず,一段落.例のハイテク機器で身長体重を計る.43kg,146cm「入院したときは34か5やったけ…,まあ薬が効いてくると増えるけどなあ〜」ちょっと増えすぎだと言いたかったんだと思う.
 今回もカルテに脳下垂体と甲状腺の絵を描いてTSH,T3,T4の話.「前も話したと思いますが…薬で抑えられていて,数値は下がっているけれど,まだまだ薬のおかげですから…」要は薬は必要という話.何回も聞いてわかってはいるけれど…「血液検査の数値を見ながら薬を判断します」と.ちょっとためらいもあったけれど「今回も1日3錠で」と言われた.
 最後は私からの質問.「薬の飲み忘れは1度に2錠でいいのか,時間をあけて1錠ずつがいいのかどちらですか?」「チウラジールの場合メルカゾールより半減期が短いのでどちらでもいいです」半減期のことは知っていたのでまあ予想通りの答え.「体育はいいですか?」「もういいですよ」「マラソンなんですけど」ちょっと考えて…困った様子.「いきなりたくさん走らんと,ちょっとずつ,しんどくなったら休むとか,自分でできるか?先生に言えるか?」っていろいろかみ砕いて説明してくださった.大人ならわかることを子どもに説明するって結構難しいと思った.その点,小児科の先生ってうまく言えるんだなぁ.

 採血に行く.「結果聞かれるんですねぇ」と看護師さんに言われた.よくわからなかったので聞いてみると「至急になっている分は30分ほど待ってもらったら結果が出ますよ.先生,何もおっしゃりませんでしたか?」「はい」「そしたら,小児科の看護師に聞いてください」と言われ,結局,待つことにした.喘息だろう子ども達がたくさん診察に来ていた.5時過ぎに結果が出た.「好中球は64%,だいたい4000くらいですね.この時期に来て減ることはないから,この薬で大丈夫です.他の結果は次回にお話しします」と.これで終わり.

 次は子ども部屋に付き添いに行った.またYちゃんとしゃべる.男の子の子ども部屋が4人部屋から6人部屋に替わっていた.今までいた子が退院して,新しく入院したみたい.


11月9日(土)

 
 お母さんが通い始めてもう8年になる中国整体に行く.ついでに娘も見てもらうことに.お金はいらないって先生が言うから,ありがたい!!! ぎっくり腰や椎間板ヘルニアみたいな整形外科っぽい治療だけでなく,血液の病気や内科的な病気も手がけている先生なので,ここでバセが治ったらいいなぁなんて密かに期待.
 背骨は8番目がゆがんでいる.首は2,3番目がゆがんでいるらしい.娘は1
週間後に,私は4週間後に予約をして帰る.

11月13日(水)  
 小学校のマラソン前検診.校医に「どこの病院に行ってるのか」と聞かれたらしい.家族で夕食の時間,主人も私も腹が立った.「あんた校医やのに何で1学期の検診でバセドウ病やってわからんのや!!!」って.信用できない医者だ!

11月14日(木)
 学校からのお手紙を見た.担任の先生が病気で辞職されるらしい.厳しくて,はきはきして,話も聞いてくださる定数内講師だけど,ベテランの良い先生だったのに,すごく残念.代わりの先生は若い男の先生.このクラスどうなるんだろう (*_*)
11月16日(土)  
 中国整体に行く.その後,お見舞いをもらった友達へのお返しを買いに行く.治っていないのに内祝いはおかしいので,とりあえず体育の許可がおりたことをけじめにお礼だけしておこう.
11月19日(月)  
 先週から風邪気味でホームドクターに行き,薬をもらったが良くならない.黄色い鼻なので,行きつけのT耳鼻咽喉科に行く.ここでも「バセドウ氏病で抗甲状腺剤飲んでいます」と言った.「腫れてるなぁ.この年では手術で取れへんしなぁ.メルカゾールか?」って聞かれた.この先生よく知ってるわって思った.ちょっと安心した.急性副鼻腔炎になってるらしい.「ほっといたらあかんでぇ」と言われた.
11月22日(金)
 耳鼻科に連れて行かなければいけなかったのに,仕事が終わらず行けなかった.ごめん,家に残してある同じ薬を探し出して何とかした.月曜日には行けるように帰るからね!
 なんか,あんた最近イライラしてるけどバセのせいか?ちょっと心配…
11月25日(月)
 鼻がまだつまっている.耳鼻科に行く.雨だったので人が少なかった.待ち時間なし.

11月27日(水)


 3ヶ月おきの眼科通院.この前に行ったのはバセと言われる前,確か8月の上旬だったかな.時間ぎりぎりに行く.診察券をお姉ちゃんのと間違って持ってきてしまった.健康保険証は昨日交換したまっさらのもの.いつものように視力を計る.そして診察,めがねは合っている.ここでも「バセドウ氏病なんですけど,突眼はどうですか?」と聞いた.「そうか?ちょっと計ってみよか」と言って,黒いものさしに何かついたような物を棚から出してきて,計る.その後「眼圧も見よか」と言って,計る.「どうもないよ.突眼がひどかったら,まぶたが下におりないから.別に大丈夫.かわいそうやなぁ.聞いたし,気をつけとくわ」と言われた.バセと遠視,乱視は関係ないらしい.

12月3日(火)


 
 4週おきの通院.4時過ぎに外来に行く.6時間授業だったので行くのが遅くなった.既に診察は始まっていて30分くらい待った.受付に今日の予約診察のメモが置いてあった.6人いた.病棟にいた看護師のUさんが外来に.おめでたらしい.T先生は水色と白のチェックのカッターシャツにベージュのベスト.白衣はなし.挨拶をすますと「なんか雰囲気かわったなぁ〜」髪の毛が伸びたから?「変わったことないか?」といつもの質問.本当は急性副鼻腔炎の話もしたかったけど,会話が流れてしまって切れなかった.「体育無理してないか?」マラソンは人並み以上にがんばっている.「心臓ドキドキしないか?」カルテから前回の血液検査の結果を探し出して,いつものホルモンのお話.FT3は正常範囲になっている.TSHは今まではかれなかったが少し出てきた.「数値は下がってもまだまだ治療は必要ですから,気長に続けましょう」でも抗体は正常値140位なのが10倍もある.肝機能や白血球は正常.一通りの説明が終わると,「もしもししよか」聴診.目を見て.何やらものさしみたいな物で計る.その時私の方から「めがねの関係で3ヶ月ごとに眼科に行っているので,話をして眼圧とか計ってもらって,どうもないと言われたんですけど.」と言うと,「一度眼科を紹介しようと思っていたんですけど…(必要なかったか)クレーブス眼症って言ってね,突眼は抗体の影響で眼球の後ろに脂肪がついて,眼球が出てくるんですけど,その場合ステロイドを使って治療するんですけど.バセドウ病が良くなったからと言って,突眼は治らないんです」と説明してくださった.そして「えっと,喉見ましたっけ?」と喉を見て次回のお話.「4週後はお正月になるので5週後で良いです.その時エコー取りますので早めに来てください.7日で大丈夫ですね.採血もしますから…」「何時頃来たらよろしいですか?」「えぇっと3時過ぎでいいです」そして「今日もYちゃんのとこ行くんか?」「ちょっとだけ」…挨拶をして診察室を出た.
 処方箋をファックスで送ってもらってから,病棟に行く.5時半からピアノなので5時過ぎまで,子ども部屋でしゃべる.部屋のメンバーは変わらず,みんな元気そう.パジャマも冬物に変わっていた.ちょうどお風呂からあがった頃だった.


12月26日
 
 知事の名前で6500円の見舞金が出た.指定口座への振り込み.併せて文書が送られてきた.

 年末お見舞いのごあいさつ. (以下その文面)

早いもので,今年も一年があわただしく過ぎようとしておりますが,皆様にはいかがお過ごしでしょうか.毎日の御療養,本当に大変と存じます.また,ご家族の皆様の御心労も多いことと拝察致します.お見舞い申し上げますとともに,気分良くお過ごしいただける日が増しますよう,心からお祈り申し上げます.新しい年を迎えるに当たりまして,心ばかりではございますがお見舞い金をお贈りいたしますので,御活用いただければ幸いでございます.難病対策の充実にむけて今後とも努力してまいりたいと考えております.末筆ながら,新しい年が皆様にとって希望に満ちたすばらしい年になりますようお祈り申し上げます.




 個人の日記はこちら



平成15年の通院日記

バセドウ病になるまで&発覚
入院から退院
通院
血液検査の結果